節穴
ということで、最強クラスのクズを紹介しよう。
私の黒歴史そのものである、元夫を。
結婚後、1年もしないうちに、クズはその本領を発揮しはじめた。
消費者金融7社からの借金を私に披露したのだ。
私:「なにに使ったの?」
ク:「前の会社のとき、生活費が足りなくて」
(; ・`д・´)
普通さ、借金が2社くらいからとなった時点で焦らない?
私なら消費者金融の借金だったら、例え1社でも情緒不安定になりそうだけど。
彼は大物なのだろうか?
と、錯覚さえ覚えるほど、悪びれもせずに堂々した態度だったのを記憶している。
気づけ、私。
過去に戻れるなら、今のうちに逃げろと間違いなく助言する案件だ。
クズは結婚後まもなく、会社の先輩と独立して新しい仕事を始めていた。
立場としては実質ナンバー2。
とはいえ、実績もなにもない、起ち上げたばかりの会社だ。
なんとかなると、若さと勢いだけで乗り切るにしても危なすぎる話だが、夫の清々しいほど堂々とした態度は、当時の私には魅力的に映ったのかもしれない。
私なら、今後どうなるかと毎日不安で、ハゲるかもしれないほど悩むはずだから。
人は自分に無いものを求める生き物だ。
しかし、時に、それを見誤ることもあるわけでw
自分の眼がどれほど節穴なのか。
いかに精神的な成熟がなされていなかったのか。
これは、夫だけを責める問題ではないのかもしれない。
消費者金融からの借金、新しい会社の立ち上げ。
そして、私の妊娠。
不安な要素しかない新婚生活が、クズと節穴のコンビで続いていくことになる。